誰かに教えたくなる蔵物語
誰かに教えたくなる蔵物語
飛び込んできた鷹
1887(明治20)年頃の元旦、初代・吉村太八氏が新春の光を入れようと蔵の扉を開けたところ、一羽の鷹がスズメを追って舞い込んできました。「正月の鷹は瑞兆(めでたいことが起こる前兆)だ」ということで銘酒「瑞鷹」の名が付けられたそうです。
たばこ「瑞鷹」
2代目・彦太郎氏の時代、酒造りの他にたばこの製造・販売も行っていたとか。「熊本は葉タバコの生産が盛んだったからでは」と吉村副社長。銘柄はもちろん「瑞鷹」だったそうです。
瑞鷹の建物
瑞鷹といえば1962(昭和37)に造られた鉄筋コンクリート4階建ての酒造蔵がシンボル的建物。上階から下階に酒造りの工程が流れていく仕組みで、最盛期には現在の20倍に相当する1万5000石を製造していました。高さ38mの煙突もランドマークでしたが、2016(平成28)年の熊本地震で亀裂が入り撤去されました。
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